STEPN(ステップン)は2022年4月現在、特に日本において非常に注目を集めているNFTのゲームです。
Solana(ソラナ)という暗号通貨のブロックチェーン上に構築されているため、BCG(ブロックチェーンゲーム)と呼ぶ人も多いです。
リリースは2021年12月ですが、まだベータ版だというのにすでに大人気を博しておりユーザー数も日に日に増加しています。
そんなSTEPNですが、まずはその特徴を簡単に抑えた上でなぜここまで人気が出ているのか?そして「怪しい」、「すぐ終わる」、「ポンジスキームだ」という声も同時にある理由を解説します。
そして、最後に過去様々な投資でポンジスキームに騙されて大損したことのある私(トーマス先生)の見解を述べたいと思います。
STEPNの特徴
STEPNの特徴は大きく分けて6つほどあります。
STEPNが怪しい、ポンジスキームだと言われる理由
実際にすでにSTEPNがリリースされて数か月が経過し、実際に原資を回収して毎日大きな金額を稼いでいる人がたくさんいるにも関わらずなぜ「怪しい」、「ポンジスキーム」だと疑われるのでしょうか?
どういった点が怪しいと思われているのか見ていきましょう!
※ポンジスキームとは、運営者が実際に資金運用を行わずに、出資者の資金を配当金として出資者に一部渡していき、計画的に途中で破綻させて残りの資金は運営が持ち逃げするような詐欺的手法です。
STEPNのここが怪しい?
・歩いただけ、走っただけでお金が手に入るという仕組みがあり得ない(しかも10分で3000円とか・・・)
・紹介制度があってねずみ講っぽい、ネットワークビジネス?
・ブロックチェーン、仮想通貨、NFTというワードが絡んでいる時点で怪しい
・先行者が圧倒的に有利に儲かる仕組みになっている
・STEPNを利用した怪しい詐欺まがいのプレゼント企画などが蔓延している
・そもそもネット上の仮想のシューズが1足15万円とか高すぎて怪しすぎる
・ゲーム内のGSTトークンは運営会社が無限に発行できるのが怪しい
STEPNに投資しても良いと判断できる理由
100%信用しているわけではないが、今のタイミングであれば投資対象としてチャンスになり得る!
これが私の現状での結論です。
その理由を客観的事実や経験則に基づいて4つほどご紹介します。
Sequoia Capital(セコイアキャピタル)を始め有力な投資会社からの出資
STEPNは、Sequoia Capital、Folius Ventures、Solana Capital、Alameda Research、6th Man Ventures、DeFi Allianceなどから合計550万ドルの出資を受けています。
ちなみにセコイアキャピタルというのはベンチャーキャピタルとして非常に有名で実績があり、GoogleやApple、Youtube、PayPal、Airbnb、Dropbox、ヤフーなど今では誰でも知る巨大企業に投資してきました。
仮想通貨が日本で流行り始めた2018年頃にICOブームがありましたが、当時のように投資経験もあまりないような一般人から大金を集めて運営をしているわけではなく、セコイアキャピタルのような投資のプロが将来性を見極めてSTEPNに投資しているというだけで私たちに一般人にとっては非常に安心感があります。
Binance(バイナンス)のIEO銘柄
運営側が新規参入者を制限して需要と供給のバランスをしっかり保っている
現在STEPNで稼ぎたくてアカウントを作ろうと思っても「アクティベーションコード」と呼ばれる紹介コードを手に入れなければアカウントさえ作れません。
2022年4月現在では、アクティベーションコードを手に入れるにはSTEPNの公式テレグラムやDiscord等からの配布に頼る(1日1000人分ずつ)か、もしくは既存のユーザーが発行してくれるものを利用するかのどちらかしかありません。
ちなみに既存のユーザーもアクティベーションコードを無限に発行できるわけではなく上限が決まっており数としては多くありません。
通常、このようなプロジェクトはユーザーが増えれば増えるほど運営の利益が出やすい仕組みに設計されていますが、STEPNの運営者は一気にユーザーを増やして短期的な利益を獲得するよりも中長期的な目線でビジネスを展開していると想像できます。
ポンジスキームであれば、一気にユーザーとお金を集めて新規ユーザーの参入数が減速し始めたころで運営が持ち逃げして終了です。
紹介報酬や紹介による恩恵がない(ネットワークビジネスではない)
この項目は私の経験則からみても信頼度が高い要素です。
過去に私がポンジスキームで大損した投資案件にはすべてこの紹介制度がシステムに内包されていました。
例えば、AさんがBさんを紹介して100万円投資したとするとその恩恵でAさんに10%の10万円の紹介料が報酬として入るようなパターンです。
また、さらにBさんがCさんを紹介してCさんが100万円を投資するとBさんに10%の10万円、Aさんには間接的に5万円の紹介料が入るような仕組みもついていることもあります。
ネットワークビジネスでよくある「バイナリー報酬」や「ティア制度」のようなシステムですが、ポンジスキームの投資案件にはそのパーセンテージが高く設定されていることが多いのも特徴です。
アシックスとのコラボが実現
2022年4月にSolanaやGMTも上場しているバイナンスにてアシックスとのコラボNFTシューズが販売されました。
アシックスといえば日本人なら誰しもが知っている企業ですが、そのアシックスがSTEPNに協力しているというだけでも信頼度がかなり上がるでしょう。
今後は他のシューズメーカーもSTEPNのシューズとコラボするかも?という噂も出回っていますね!
STEPNにはリスクはないのか?
ここまでSTEPNに対して肯定的な意見を述べてきましたが、100%信用しているわけではありません。
投資ですので100%安心安全でリスクが0のものなど存在しません。
では、どういったリスクを把握して投資すべきなのかをいくつかご紹介します。
STEPNのGSTが暴落する
STEPNをすでに利用しているユーザーにはよくわかる内容ですが、NFTシューズを購入して毎日歩いたりランニングして稼いでいくだけがこのゲームではありません。
シューズの修理費やレベル上げ、合成(mint)、アイテム購入などに絶対に必要なお金=それがGSTトークンです。
GSTは運営が発行したトークンで、ビットコインなどと違い発行上限がないため運営がこのプロジェクトをどのように設計しているかによってGSTの価値が大きく変わります。
また、GSTが上場してからは基本的に右肩上がりで価格も上昇していますが、何かの影響でGSTが暴落するとユーザーにとっても「STEPNをやっていてもあまり稼げない」というイメージになり、結果的にSTEPNというプロジェクト自体が衰退していく可能性があります。
実際にNFTゲームで有名な「アクシーインフィニティ」というプロジェクトがありましたが、そのプロジェクトにおいても当初はユーザー数が増えゲームを稼げることで稼げると話題になった後、ゲーム内の通貨が暴落したことによって衰退気味になってきています。
STEPNの運営者に大きなトラブルが起きる
例えば運営者の中で構想の違いが出てプロジェクトがぐちゃぐちゃになってしまう場合や、一部の優秀な人材がプロジェクトから抜けてしまう可能性も0ではありません。
また、一番考えたくないですが、経営者のトップが個人の欲で会社の資金を持ち逃げする・・・のような場合も想定しておく必要があります。
暗号通貨の世界だけの話ではなく、一般的な会社でも社長1人が資金を独占して使ってしまって破綻するというケースは意外とあります。
STEPNのシステムに障害が発生する
現在、STEPNはIOSの「App Store」やアンドロイドの「Google Play」の審査を通過して利用できていますが、何か問題が生じて利用できなくなった場合は致命的です。
また、ユーザーの増加とともにアプリ内での不具合が生じて使い勝手が悪くなったり、ユーザーからの問い合わせやクレームにしっかり対応できなかった場合は信頼度がガタ落ちします。
まとめ
今回の記事ではSTEPNにおけるプラス面やマイナス面を客観的にみてそれにおける私の見解を示してきました。
リスクも考慮した上でそれでも今であれば投資しても良いと思えたため私はSTEPNに投資することを決意しました。
投資で稼いでいくには失敗はつきものですが、失敗したときにどれくらいダメージを負うかを考えて投資するかしないかを決めるべきです。
私自身は過去にポンジスキームの投資で失敗していますが、その時は生活費や稼いだお金だけでなく借金をしてまで突っ込んでいたのでその時の辛さは相当なものでした。
まずはSTEPNに投資するかしないかを自分自身で決めて、投資するとしたら投資分がすべて消えたとしても生活に支障が出ない程度の金額にとどめることを強く推奨します!
STEPNだけが稼げるものではなく、他にもたくさんNFTのプロジェクトもありますし、暗号通貨ではなくても株やFX、不動産など他にもチャンスはあるので納得いかない状態でなんとなく投資するのだけは絶対にやめましょう!