STEPNのB国バブルが崩壊したと大騒ぎになって数日の間で価格が10分の1くらいまで暴落しています。
STEPNは2022年に始まったばかりの新しいアプリですが、Move2Earnの業界の第一人者的な存在でユーザーからの人気や信頼度も抜群です。
そんな中、STEPNは短期間の間にバブルとバブル崩壊を繰り返しています。
今回はSTEPNにおけるバブルとその崩壊の時系列を整理し、大きな利益を上げて億万長者になった人がいた一方で大損して破産寸前の人が出ている状況を分析します。
STEPNバブルと崩壊の時系列
・4月後半はS国(solanaチェーン)のGSTが日本円で1000円を超えて日給何十万円も稼ぐ人が登場
・5月上旬はB国(BNBチェーン)のGSTが5000円を超えて日給500万~1000万円という人が登場
・5月中旬にB国のバブルが一旦落ち着いてGSTが1000円台で低迷
・5月下旬にB国のGSTが再び4000円程度に上昇しバブル状態へ
・5月末にB国のGSTが500円まで暴落しフロア価格も2BNBを切ってS国との差がほとんどない状況に
STEPNのB国バブルはなぜ起きたのか?
初心者や初期参入者のために簡単に整理しておくと、B国バブルが起きた要因は大きく分けて5つです。
・ミント工場で短期間で爆益を出すことが可能な状態だった
・S国とのエナジー共通化でB国に1足でも持っていれば走るだけでS国の何倍も稼げた
・運営がAMAでB国には直接介入しない&S国とのエナジー共有化はあと4週間は修正しないと明言した
・より稼ぐためにGSTを換金せずに、GSTをレベル上げ&ミントのために大量に使用したためGSTの売り圧がほぼ0だった
・B国に初期参入して爆益を出したユーザー(インフルエンサー)がツイッター等でB国への参入を煽りまくった
他にも細かいことを言えば様々要素はありますが、バブルの状況を理解する上では上記の点を抑えておけば問題ないです。
STEPNのB国バブル崩壊の要因は?
バブルが崩壊した理由も複数ありますが、特に直近の5月末のバブル崩壊の要因について記載していきます。
・5月にLUNAショックによる仮想通貨市場全体が大暴落したことでSTEPNも影響を受けて暴落した
・GSTもフロア価格もS国の10倍程度まで上昇してそもそも価格が異常値だった
・価格が高すぎてB国に新規参入するユーザーが鈍化して価格が下落し始めた
・S国とのエナジー共有期限が約4週間だったため、初期に利益を出したユーザーが利確して撤退し始めた
・中国人ユーザーの実質的アカウント凍結の発表を運営が5月末に行った(中国本土でのSTEPN利用が7月15日で終了)
・STEPNユーザー数で世界2位の中国人が運営の発表とともに靴もGSTも投げ売りして値下げ合戦が開始された
・中国人の投げ売りに反応して他国のユーザーも不安になり投げ売りが加速した
・5月28日のAMAで運営がテコ入れ等、何かしら暴落を防ぐファンダを発表すると期待されたが具体的な施策がなく失望売りでさらに暴落が加速した
バブル時とバブル崩壊時のフロア価格とGST価格の推移
左が5月22日のレベル0、ミント0の最安値のシューズ(ランナー)で、右が5月29日の同条件のシューズです。
1週間で約8分の1まで暴落し、価格は約85万円→10万円になっています。
B国のGSTのチャートです↓
左は4月以降の範囲の広いチャートで、右は5月29日の10ドル→4ドルまで一気に超暴落したときのチャートです。
B国バブル崩壊で失敗した人の共通点は?
ツイッター等で投稿を見ていると、今回の暴落で一気に破産レベルまで追い込まれている人が一定数いることがわかります。
どういったパターンの人が今回大失敗をしたのでしょうか?
・余剰資金で投資せずに借金を負ってリスクの高いB国に参入した
・B国のバブル絶頂期に高値掴みをして暴落後に損切できずに傷を深くした
・日給500万~億を稼いだ・・というようなインフルエンサーや初期参入組に煽られて冷静な分析をせずに感情的にB国に参入した
・B国の暴落が進んでいる中、落ちてくるナイフに手を出して結局大損した(参入タイミングが少し早かった)
・運営のビジョンや発言を正確に理解して分析できていなかった(B国は近いうちにS国と同レベルに落ち着くとAMAで発言されていた)
・暴落しても運営が何とかしてくれると安易に運営を信じてしまった
・S国が崩壊する可能性を考慮してリスクヘッジでB国へ参入した
今回のSTEPNのB国のバブル崩壊で大損で得られる教訓は?
私もB国だけに関しては今後復活しなければ少しだけ損をしてしまっていますが、中には借金をしてまで投資した人や、S国の靴をほぼ売却してB国に特化してしまった人などがいると思います。
失敗してしまう人の共通点は先ほど述べた通りですが、STEPNに限らずこのようなプロジェクトでは状況が1日単位で大きく変化するためそれを許容できる状況にしておくことが必要です。
今後、同じような失敗をしないために絶対に守るべきポイント(教訓)は・・・
・借金してまで投資をしない(余剰資金で全部失っても生活に支障がないレベルで投資する・分散投資する)
・他人の発言や情報に依存しすぎないこと(自分で冷静に分析して感情論で判断しないこと)
・運営のビジョンや戦略を把握して長期的な展望を持って投資行動すること
・仮想通貨業界全体の状況や価格推移を常にチェックしておくこと
もちろん今後何かをきっかけにB国が少し回復する可能性もありますし、逆にB国の影響を受けてS国までも悪化していく可能性もあります。
STEPNは業界の中ではリーディングカンパニー的な存在なので、STEPNがこけると同様のプロジェクトも失敗に終わる可能性も高くなるとも考えられます。
最初はポンジスキームと批判されていたSTEPNが本物になれるかはこれからの内容次第だと思いますし、STEPNのコミュニティは他のプロジェクトに比べても強いのでここからの巻き返しを期待したいところです。
まずは毎日歩いて少しずつでも原資を回収していきましょう!