STEPNはアプリ開始から暴騰と暴落を繰り返してきました。
2月頃までに始めた初期参入組はとっくに原資回収をして余剰資金でSTEPNを継続している人も多いですが、4月以降に参入した人はまだまだ原資回収できていない人が大半だと思います。
執筆時点の5月31日ではビットコインをはじめ仮想通貨全体の価格が上昇(反発)しているにもかかわらず、STEPNのGSTやGMTは下落しています。
これまではビットコインが下がってもGSTやGMTだけは上昇してきていたのに、今や逆転現象が起きているのです。
以前の記事でも紹介したように、5月末のB国バブル崩壊によりSTEPN自体の崩壊が危惧されていますが、今後STEPNが長期的に続いていくためには何が必要でしょうか?
STEPNの暴落を防ぐための3つの可能性
暴落を防ぎ、かつ、長期的に続いていくための方法と考えて頂いた方がしっくりくるかもしれません。
3つのうち最初の2つは短期的な目線での施策です。
本当に大事なのは3つ目の項目だと思っていますのでぜひ最後までお読みください。
既存ユーザー数より新規ユーザー数を多くする
現状、STEPNがポンジスキームだと一部の人に騒がれているのは、ユーザーの稼ぎの仕組みが新規ユーザーの投資額に支えられているからです。
B国バブルが崩壊したのも、一つの要因として既存ユーザーの売却している靴に対して新規ユーザーの買いが少なかったことが挙げられます。
STEPNはアクティベーションコードという運営の戦略により、まだまだ待機している新規ユーザーも多く、実際に暴落があっても新規ユーザー数は増加傾向にあります。
とはいえ、新規ユーザーが増加していても既存ユーザー数が減っていく仕組みではないため、いつかは新規ユーザーよりも既存ユーザーが多くなってしまいます。
そうなると、これまで売れていたはずの靴が売れなくなり、やむ終えず値下げ合戦が起こり、さらには売れないのでミントもせず、歩いた分のGSTはすぐにUSDCに利確・・・といったユーザーが増えていきます。
この流れが起きると、STEPNで稼げる金額がどんどん減り、さらにそれを聞いた人はSTEPNに参入しなくなり新規ユーザー数が激減します。
過去のBCGでは一旦この流れに入ると暴落or衰退という状況から抜け出せなくなっていることがほとんどだったため、STEPNもそうなってしまうのでは?と不安視する声が少しずつ増えています。
これを防ぐためには、運営が何か手を打ち新規ユーザー数を指数関数的に増やし続けなければなりません。
具体的にはアクティベーションコード制の撤廃、STEPNの認知度を上げるために世界中で広告を出したりイベントを実施したりすることが考えられます。
運営がGST・GMT・NFTシューズを買い支えてバーンする
B国のバブルが崩壊して今後期待が持たれていたS国のGSTも下落しています。
そもそもGSTの発行枚数は無限にあるため本来であれば価値が上がり続けることは難しいのですが、これまではレベル上げやミント費用などに大量のGSTを消費していたユーザーが多かったこともあり、GST価格は上昇傾向にありました。
暴落が投げ売りを呼んでいる現状では、ユーザーがレベル上げやミントよりも歩いて稼いだGSTをすぐにUSDCやSOL、BNBに換金したいという連鎖が起きてさらに売り圧が高くなっています。
そんな中で、資金力がある運営がユーザーが不安にならない水準でGSTやGMTを買い支えることによりユーザーに安心感を与えてもう一度レベル上げやミントにGSTを消費してもらう流れを作ることができれば一旦暴落はストップするでしょう。
またNFTシューズに関してもB国のバブル崩壊とAMAの失望売りによって一気にフロア価格が下がってしまいましたが、それを運営が安値で買い取りそのままバーンすれば靴の流通量が減り、必然的にユーザーに大きな恩恵がありますし安心感も生まれます。
運営が新たな収益を見い出す(一番重要)
STEPNの運営は「頭が良い」、「信頼できる」などユーザーからも多くの支持を得ていますが、ビジネスである以上運営も利益を出し続けなければなりません。
現状、STEPN運営は莫大な利益を出していますがそれはユーザーの投資額から生み出されたものがほとんどです。
・ユーザーが靴を購入した金額
・ユーザーが靴を売却した時に支払う手数料(6%)
・spending⇔wallet間の送金手数料
・GST、GMTの購入
・・・など。
お金が発生している場面でそのすべてが運営の利益になるわけではありませんが、靴の売買手数料がユーザー間で行われるだけで相当な利益になるとわかるでしょう。
とはいえ、実際に運営の利益額をみるとベンチャー企業が短期間で出せるレベルとは思えないほど大きな金額になっています↓
STEPN運営の直近の利益額は?
STEPN運営のQ2の累計利益は下記の通りです↓
1,762,986 SOL(8247万ドル)
158,407 BNB(5051万ドル)
合計13298万ドル
→日本円で170億円ほどです。
*運営は5/25に利益の大半をFTXに送金していますが、この利益を再投資or経費として使用していない前提での計算です。
STEPN運営の新たな収益とは具体的にどういうものか?
前置きが長くなってしまいましたが、STEPN運営がユーザーからの投資額に依存しない収益源があるのか考えてみます。
合計7つほど挙げましたが、深く考えればさらに多くの収益の可能性が見つかるはずです。
皆さんも一緒に考えてみてください!
①広告収入
STEPNはユーザー数も多いですし、アプリのDAUが非常に高いのでそれを利用して広告主を募集することで広告収入を得られる可能性があります。
②企業案件(企業とのタイアップ・コラボ)
すでにバイナンスやアシックスとコラボしてSTEPN内で使用できるNFTシューズを販売しましたが、ナイキやアディダスといった人気メーカーとのコラボによってさらに新規ユーザーの流入も見込めます。
また、現状の契約内容は運営にしかわかりませんが、靴メーカーが宣伝のためにSTEPNにコラボしてほしいとお願いしてくるような状況になれば、そこで契約料も発生し運営の直接的な利益になる可能性もあるでしょう。
③ビッグデータの活用、販売、コンサル
アプリ内での全世界のユーザーの運動履歴や購買活動など、数多くのデータが日々蓄積されているため、それを健康関連の企業やNFT関連の企業にビッグデータとして販売したり、それを元にコンサルすることも可能です。
STEPNはMove2Earnの第一人者ですので、それだけでもコンサルやアドバイスが欲しいと考えている企業もあるでしょう。
④NFTシューズ以外の新たなサービス展開
靴以外のNFTを導入することでさらにユーザーが楽しめる要素が加わりますし、さらに企業とのコラボが実現する可能性があります。
例えば、洋服や帽子、アクセサリーなどがわかりやすい例でしょう。
⑤お金稼ぎ以外の部分でのアプローチ
STEPNのNFTシューズは唯一無二のデザインですし、企業とコラボしたシューズであれば稼げなくてもコレクションしたいユーザーも出てくるでしょう。
カードゲームやポケモンのように実際にお金を稼げなくても課金してアプリやゲームを楽しむ層はまだまだ多くいるはずです。
⑥リアル世界へのアプローチ
NFTシューズを仮想世界だけで活用するのではなく、実際に現実世界で生産してそれを通販の形で販売することで物販ビジネスを形成することが可能です。
シューズだけでなく、それ以外のアイテムも開発すれば欲しいと感じるユーザーもいるかもしれません。
さらにSTEPNを楽しんでいるユーザー同士が街中で出会い、その出会いからコミュニティが形成されその輪が広がっていく可能性も0ではありません。
また、マラソン大会の主催をしてSTEPNユーザーやそれ以外の一般層を誘致したりしても面白いかもしれません。
⑦メタバース空間への参入
仮想通貨との相性も良いので、今注目を集めているメタバース空間へ参入することで新たな収益源が生まれるでしょう。
メタバース空間への参入は運営が長期的な展望としてすでに公表していたかもしれません。
まとめ
STEPNは暴騰と暴落を繰り返していますが、今回ばかりは反発するのは難しいのでは?と考えているユーザーもいるでしょう。
しかし、今回述べたように運営やユーザーの取り組み方次第ではまだまだ長期的な展望も期待できるプロジェクトだと思います。
ここまで話題になったSTEPNが短期的に終了してしまうようであれば、今後似たようなプロジェクトが出てもなかなか上手くいかないだろうと思えるほどSTEPNは良くできた仕組みです。
ポンジスキームの側面もあることは確かかもしれませんがそれを乗り越えられるだけの可能性があると思いますし、中国人ユーザーや投機家などの排除が済んでことで、現状はある意味運営の理想のコミュニティができたとも言えます。
長期的にSTEPNを信じているユーザーも多いですので、悲観しすぎずに楽しくSTEPN生活をやっていきましょう!