2022年2月28日現在、ロシアがウクライナに侵攻して数日が経過しています。
そんな中、28日の夜(日本時間)からウクライナとロシアの代表者どうしで停戦協定に向けて会談が行われています。
この結果によって世界の流れは大きく変わることは間違いないですが、投資家としてビットコインをはじめとした仮想通貨に投資している人は特に乱高下に注意したいところです。
(※日本では仮想通貨という呼び方が根付いていますが、現在は暗号通貨・暗号資産という呼び方が正式なものとなっています。)
元々、株と比べても仮想通貨の乱高下は激しいですが、今回のウクライナ侵攻の結果によっては過去最大の暴落のリスクもあると思います。
ロシアへのSWIFT排除と経済制裁でビットコインは爆上げ?それとも暴落?
まず、停戦協議の結論が出る前に、すでに決定された大きな出来事として、「SWIFT排除」があります。
わざわざ説明する必要はないかもしれませんが、SWIFTとは国際的な金融ネットワークのようなイメージで、そこから排除されるとロシアは世界各国でお金の送金や決済などが困難になります。
結果として、ロシア企業や政府など従来までのようなビジネス・貿易などができなくなるため経済的には大ダメージとなるのです。
ですので、当初はここまでの経済制裁は行わないだろうと予測されていました。
ドイツなどはロシアから天然ガスを大量に輸入しているため、SWIFT排除されてしまうと国のエネルギー問題や経済問題に大きな打撃が来ることになりますが、最終的にはG7と協調してドイツもSWIFT排除を了承しました。(一部対象外もあり)
ビットコインが爆上げする派の意見
SWIFT排除によりロシアの通貨ルーブルは連日大暴落しています。
プーチン大統領は欧米や日本での個人資産の凍結も決定されていますが、ビットコインであれば非中央集権型通貨で政府が実質介入できないため、今後ロシアはビットコインや他の仮想通貨を逃げ道として使っていくのでは?という見立てです。
⇒ロシアが今後ビットコインを大量に購入するので爆上げというシナリオです。
ビットコインが暴落する派の意見
ビットコインや仮想通貨がロシアの逃げ道になることがすでに予測されているため、世界各国でそれを阻止するために規制が強くなるのでは?という見立てです。
⇒ロシア国内に限らず、世界各国で仮想通貨の取引や送金などが規制されることにより価値が暴落して使い物にならなくなるというシナリオです。
SWIFT排除決定以降のビットコインの動き
実際にSWIFT排除が決まりニュースで流れ始めたときは、ほんの少しだけビットコインは下げる様子がありましたが、すぐに450万円前後に価格を戻しました。
しかし、2月28日21時現在は440万円台となり停戦協議の様子見といった感じで推移しています。
若干下げ気味なのは、すでにロシアとウクライナの停戦協議が上手くまとまらないと予測している投資家が多いからかもしれません。
ビットコインは一旦手放すべきか?
爆上げも暴落も常に乱高下がすごいビットコインですが、今回のウクライナの件で暴落のリスクも大いにあるため、余裕資金で投資できていない方やレバレッジをかけて投資している方は一旦現金にしておいてもよいかもしれません。
逆に、今回仮に暴落しても現物で持っていて長期投資として塩漬けしていっても良いと思っている方は放置でも良いですね。
ビットコインの厄介なところは税率が高いため、1年の間に一気に決済して利益が出すぎると来年の納税を常に気にしておかねばならない点です。