『金持ち父さんの投資ガイド 入門編』(改訂版 金持ち父さんの投資ガイド 入門編)の中では、「洗練された投資家」になるための5つのステージのうち、1つ目のステージについて重点的に解説されています。
その1つ目のステージの中に「投資力をつける16のレッスン」という項目がありますが、今回の記事では16のレッスンのうち「④投資はプランだ」という項目についてご紹介します。
※5つのステージと入門編の全体の内容について知りたい方はまず下記の関連記事を読んでください。
投資力をつける16のレッスン「④投資はプランだ」
投資のアドバイスは個人的なアドバイス
「投資」は投資商品や投資手法、取引ではなく、プランだということを理解するのが最も重要です。
多くの人が投資だと思っているのは、金持ち父さんが思っている「投資」とは別物です。
たいていの人は投資をしようと考えたとき、下記のような思考になりがちです。
・今100万持っていてもっとお金を増やしたい。株式投資か投資信託、不動産、FX・・・どれが一番良い方法だろうか?
・株式投資が投資の中でもっとも好きだし素晴らしい手法だ
・不動産投資が一番リスクが低く投資としては最善だ
しかし、本来の「投資」とは、具体的な投資商品や投資手法を指すのではなく、「今いるところから将来いたいと思うところまであなたを運んでくれるプラン」なのです。
必要な乗り物(vehicle)は一つだけではない
「投資はプラン」ということを理解する例として本書では、「乗り物(vehicle)」が紹介されています。
旅行でハワイからニューヨークに行きたいと思った時、陸地での移動は徒歩や自転車、車などの選択肢ががあり、海を渡るには飛行機や船という選択肢があります。
その際、最終的な目的はハワイからニューヨークまでたどり着くことですが、多くの人はその乗り物にこだわりすぎてしまっています。
しかし、真の投資家は、乗り物にこだわりすぎず、ハワイからニューヨークに安全に希望の時間内に到達することだけを考えています。
一つの手法しか目に入らなくなってしまって、手押し車を押して永遠と同じところを回るようなことはしていないのです。
ボーイングに乗っているからといってその乗り物を所有したいわけでも、自分で操縦して飛ばしたいわけではないということです。
投資手法にこだわることはいけないことなのか?
これまでの説明を聞くと、株式投資や不動産、FXなど一つの投資手法に特化している専門家はダメだしされているように感じてしまうでしょう。
しかし、こういう人や考え方が必ずしも悪いというわけではありません。
ただ、そういう人は自分の投資商品が唯一の乗り物、あるいは一番良い乗り物だと思うようになってしまい、投資プランよりも乗り物(手法)の方に焦点を合わせてしまっています。
これが問題なのです。
そしてそのことについて、本書の結論としては、「そういう人はたくさんのお金を儲けているかもしれないが、たとえそうでも、そのお金は彼らが行きたいと思っているところに彼らを連れて行ってはくれない」と断言しています。
投資力をつける16のレッスン「④投資はプランだ」に関しての解説はこれで終了です。
続きのレッスンが気になる方は、『金持ち父さんの投資ガイド入門編』投資力をつける16のレッスン「⑤言葉が人を金持ちにする」をご覧ください。